平成19年第1回定例区議会はじまる

4年間の熊本区政を振り返って

 今日から世田谷区議会がはじまりました。この4年間任期の最後の議会になります。初日の今日は、区長の召集挨拶に続いて各会派の代表質問が行われました。
 自民党、公明党からは熊本区長を評価する言葉が続きました。考えて見ますと本当にこの4年間、熊本区長で無ければ出来ないことがあったのか、石原都政のミニ版のようなことが行われたように思えます。警察、消防を中心とした「安心・安全のまち」、市民マラソン・・・「東京から日本を変える」そう言った言葉を受けて「世田谷から東京を変える」と熊本区長は宣言し東京に向けて発信できたものは何だったのか。今日の答弁ではあまりよくわかりませんでした。
 一番欠けていたものは、「区民との協働のまちづくり」です。この事は会派の質問で再三とりあげましたが、特に下北沢での進めかたは区民から行政への信頼を失い大きなしこりを残しました。これは自治体運営の重要な課題だと考えます。世田谷では、区民参加の手法はいろいろあります。パブリックコメント、NPOとのまちづくり事業、そして世田谷は早くからまちづくり条例も制定してきました。しかし、今回の評価に書かれていますように、タウンミーテングを計画どおりに実施しても参画の範囲が限られており、区民自治のさらなる充実のため区民の自主的な参加の仕組みを確立すること、そして行政職員の意識改革に取組む時期にきていると思います。それは、自治体のトップである区長が積極的に取り入れていこうとする姿勢がない限り進まない事業ではないでしょうか。