「終りよければすべてよし」羽田澄子さん演出

映画上映会を終えて

先週下北沢にある北沢タウンホールで「終りよければすべてよし」
の映画上映会を行いました。数ヶ月前から準備をはじめ、多くの方に
呼びかけた結果、当日はほぼ満席に近い状態でした。
帰り際には、「とてもいい映画でした」「感動しました」と言って下さる方もおり、成功のうちに終わる事が出来ました。

この映画は、ホームページでも以前紹介しましたように、医療の側から在宅医療の理念とシステムの問題点を中心に取り上げながら、看護や介護のサービス福祉と医療の連携のあり方をスウエーデン、オーストラリア、そして日本の先進的な医療、介護を取材し紹介しています。
羽田澄子監督は、これまで「安心して老いるために」「住民が選択した町の福祉」
「あの鷹巣町のその後」など老いをひとつの大きなテーマとして追求してきています。今回の「終りよければすべてよし」は老後の最終段階になる終末期医療の問題を正面から取組まれました。
日本では、約8割以上の人が病院で亡くなっています。しかし、多くの人は家族に見守られながら在宅で安らかな最期を迎えたいそう考えていると思います。
そのためには、どうしたらよいのか。

映画上映後に、羽田監督、そして在宅医療に取組んでいる太田医師と対談を行いました。その時にも羽田澄子さんは、「医療を変えていくのは、医師の力、政治の力、そして住民の力が大切」と語っています。
また、昨年から始まった「在宅療養支援診療所」を行う太田先生は、在宅ケアを支える診療所として栃木市、小山市、そして世田谷で活動してきています。
今後高齢者の安心の鍵を握るのは、この在宅療養支援診療所だと言えるのではないでしょうか。