ここは、昨年12月に「地域医療支援病院」に指定され、小児救急を含む24時間救急医療を行っています。今回の視察の目的は、医師や看護師の人材の確保策です。どこの病院でも医師不足、看護師不足で、特に産科、小児科が閉鎖に追い込まれるような状況ですが、この大阪厚生年金病院では、女性医師などを確保するため子育て支援策に取り組んでいます。
日本における医師の数を見てみると増加の傾向にあり、特に女性が多くなっています。医師国家試験女性合格者は、年々増えており、全体の3割を占めています。しかし、労働環境は決して良好とはいえず、産休取得率は東京都では4割をきっている状況で、育児休業取得率はもっと低くなっています。そのため長く職場を離れた女性医師などの職場復帰はむずかしくなっています。
そこで、大阪厚生年金病院の子育て支援体制を整備し、「産休・育休制度」「時間短縮・勤務短縮」「残業免除・当直免除または制限」「保育園・病児保育」「駐車場優先」などのメニューを用意したところ、離職率が低くなったそうです。
現在957人の職員のうち692人、なんと7割が女性です。
「チーム医療」を進め、「ワークライフバランス」の考え方を徹底、そして女性職員の待遇を改善するだけではなく、働く全職員の待遇を良好にしていく必要がある。と、院長先生は話していました。
さて、ここでの支援策、都立病院ではどこまで取り入れることが出来るのでしょうか?来月の厚生委員会の質疑が楽しみです!!