東京23区のごみの量は、大量生産・大量消費の社会到来により、昭和60年ごろから急増し、平成元年には490万トンにもなり、過去最高に達しましたが、その後ごみ量は減少を続け、340万トンぐらいになっています。
そのうち粗大ごみなどの不燃ごみは70万トン、産業廃棄物は19万トンでその他のものを合わせて埋め立て廃棄物量は合計95万トンです。
現在、埋立処分は、中央防波堤外側埋立処分場及び新海面処分場で行われており、当日もバスに乗って、この中を見学しました。
以前は生ごみや不燃ごみなどがそのまま埋立ていた状態で、ハエやカラスが大量に群がり、汚く荒れたイメージでしたが、今では破砕など中間処理が行われた廃棄物は、廃棄物の種類別に決められた場所に埋め立て、一定の厚さに達した時などに土をかぶせるため、以前よりはひどい状態ではありませんでした。また、平成13年にISO14001の認証を取得、緑化が進んでいたのには、びっくりです!
しかし、今後はガス化溶融炉をもつ清掃工場で、プラスチック類を燃やしてしまう方針を23区では考えており、工場からでるスラグだけを運び込むことになります。その処分場の状態だけを比べたら、確かにスラグだけの方が衛生的に見えますが、だからといってすべてのごみを燃やすという方向で考えていくのは、あまりにも安易な考えではないでしょうか!
包装容器を考える時から「環境にやさしい容器で製造する」・・・消費者だけにリサイクルやごみの出し方を求める以前に製造業者にも協力を求めてこそ、地球環境を守っていく方策がうまれてくるのだと思います。