今医療現場では、医師不足、看護師不足になっており、介護においても訪問看護ステーションの確保が喫緊の課題になっています。
訪問看護ステーションが制度化されたのは1992年。介護保険の在宅サービスとして期待されましたが、2005年の時点で5300箇所、当初目標値(04年までに9900箇所)の約半分に留まっています。
厚生労働省は、長期入院をせず、できるだけ在宅療養をと医療費の削減を目指にして、療養病床の削減や在宅療養支援診療所の新設などを行っていますが、24時間365日在宅医療を診ていくには、訪問看護ステーションとの密接な連携が重要になってきます。
それなのに何故増えないのか?・・・訪問看護ステーションには、看護師が2.5人必要。と、医師ならばひとりでも開業できるはずが、看護師にはハードルが高く、また、訪問看護には、医師の指示書が必要で、多くの医師は同じ医療機関のステーションに指示書を出したがり、医師の無理解にも悩まされている現状があります。
「あおぞら診療所」医師の和田先生は、「治せない患者は多いが、看護できない患者はほとんどいない」と、在宅医療の本質はナーシングであり、訪問看護師が中心に行うことが技術的にも自然と語っていました。
東京都でも訪問看護ステーションの確保にむけた研修の取り組みなど始めています。菅原さんの「星降るほどの訪問看護ステーションを」という熱い思い、ぜひ、多くの賛同者の協力を得て、実現の道へ1日も早く進みだすよう願いたいです。