福島県の被災地を視察して 〜その1〜

7月20、21日の両日、東京自治研究センターのまちづくりウオッチングに参加し、福島県川俣町山木屋地区、南相馬市、新地町など、原発災害を受けた地域を視察して来ました。

1日目は、福祉大学の今井照先生に、被災地の状況について説明を受けました。福島第一原子力発電所から、半径20km以遠の周辺地域において、気象条件や地理的条件により、積算線量が高い地域が出ており、川俣町の山木屋地区、飯館村、南相馬市の一部などは、計画的避難区域に指定されています。
「放射能という目に見えないものへの不安との戦いは、地域を分断し、それぞれの関係性もこわしていく」と、今井先生はお話しになりましたが、その言葉の意味を、今回の短い視察の中でも、地域の人々の生活や地域の状況から感じ取ることができました。
東日本大震災から4ヶ月が過ぎましたが、まだまだ被災地は復興に向けて、多くの人達が悩み苦しんでいる状況です。

山木屋地区の人たちが避難している仮設住宅では、高齢者の人たちが生活をしています。平均年齢72歳、地域にいる時は、息子夫婦や孫と生活をしていたのに、今回の原発の事故で、家族はバラバラな地域で生活をしなければならない状況です。「とても寂しい」と声を詰まらせて言われた時には、胸が痛くなりました。その後、バスで山木屋地区の現状を見に行きましたが、人が住んでいないため、畑や水田は雑草で荒れています。いつまた、元の生活に戻れるのかわからない状況の中で、「どうがんばればいいのか」・・・それが被災地の人たちの正直な気持ちではないでしょうか。