都市の農業を考える

9月3日、世田谷・生活者ネットワーク食部会主催の「都市農業を考える」フォーラムが開催され、台風の影響で、時より強風が吹く中、まず、世田谷の鎌田にある自然農法を行っている井山さんの菜園を見せていただきました。遠くから見ると、雑草だらけに見える土地で、実はきゅうりやオクラなどの野菜を育てています(後で、ここの土地採れた大豆からつくったおみそを頂きましたが、とても新鮮でおいしかったです!)。

岡本や瀬田の地域では、近くの農家が育てた野菜を販売所で、地域住民の人達が購入することができますが、ほとんど午前中で売り切れになってしまいます。
こんなに人気がある地場野菜、しかし、都市農業を続けていくには、後継者を育成していくことや相続税の問題など、課題は山積しています。

今回のフォーラムには、参議院議員大河原雅子さんをお招きして、国の現状について話を聞きました。国土交通省・都市計画制度小委員会の審議で、都市農地、農業の位置づけのあり方について、農業政策の再結合を図ることや、税制上の取り扱いの見直しについても検討されたそうですが、なぜか農林水産省では、都市農業について積極的に取り組んで来なかったと聞いて、驚きました。

東京都でも、9月5日、都内の市区町村で形成される[第5回都市農地保全自治体フォーラム」が開かれ、各地域の特色ある取り組み事例が紹介されました。
都市農業や農地を保全していくことは、食料自給率の確保や緑地の保全、さらには、3月11日の東日本大震災以降、防災上の観点から見直されています。

年々、減少していく都市農地を保全できる施策や政策を、国、都、地元の自治体に求めていきたいです。

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