防災公園では、災害対応トイレやソーラー発電の公園灯、応急水槽などが設置されていることや、大型緊急車両の通行を想定した園路など、施設にいろいろな工夫をしています。災害時に一番困るもののひとつが、トイレの確保。給水や電気などが止まってしまった時でも利用できるのが、マンホールトイレです。このトイレは、下水道管までの取り付け管に沿ってマンホールを設置し、災害時にはマンホールの蓋をはずして便器を取り付け、テントを張って使用します。
普段、何気なく通っている公園ですが、このような機能を兼ね備えているので、防災訓練などで、多くの市民の方に使い方を知らせていくことが大切です。
ちなみに、都立公園では、10ヶ所あります(世田谷では駒沢オリンピック公園)。
また、都政フォーラムでは、この夏、見てきた被災地の現状について報告するとともに、今後、首都圏でいつ起こるかもしれない震災に対して、日頃からどのように対応していったらよいのか、参加していただいた方達で話し合いをしました。
地域では、避難所となる学校で防災訓練を行い、ダンボールで囲いを作ったり、炊き出しの練習など行っているようです。3月11日の震災後、このような防災訓練も工夫がされてきました。また、高齢の方、障がいを持っている方は、なかなかひとりでは遠くに逃げられず、とても不安だと訴えていらっしゃいました。要援護者に対する支援をどのようにしていくのか。地域の課題のひとつです。
世田谷・生活者ネットワークでは、「防災のプロジェクト」を立ち上げました。その中で、地域防災計画を市民の視点で見直していきたいと思います。