16回目の今回は、「森林の再生について」をテーマに開かれました。今回のコーディネーターは山内れい子都議で、国分寺に事務所を構えている「森の学校」の長谷川敬さん、池谷キワ子さんなど、森づくりや木材利用をしている団体の方々にご参加いただき、行政からは、産業労働局、環境局、水道局の担当者に出席してもらい、持続可能な森林にしていくためのしくみや取り組みについて、話し合いました。
都は、「10年後の東京実行プログラム」において、森林の循環再生と、多摩産材の利用拡大をあげ、緑地保全策の推進として、多摩の森林再生計画などにおいて、施策を進めてきていますが、なかなか林業として成り立たない実態があり、せっかく木を育てても、切り出せない森林が増えています。
東京の面積の約3分の1は森林ですが、23区などに住んでいる人には、東京に森林があることもピンと来ない感じです。しかし、奥多摩などには、立派な木材の生産地があります。森林が元気であり続けるためには、育てた木がきちんと使われ、地元の林業や製材業が健全でなければなりません。
昨年、世田谷の、改築工事が終わった小学校を視察した時、以前より学校施設に木材が使われており、暖かみのある施設でした。
公共工事を行う時には、木材を使用することが義務付けられた「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が策定されましたが、まだまだ公共施設にも、木材の使用が進んでいない状況です。多摩産材の利用促進や木材の利用を、行政や市民も意識し、そして、市民と行政が連携し、持続可能な森林づくりを行うことが求められています。