地域の生活支援の拠点として

先日、世田谷区内にできた認知症グループホームと小規模多機能型の施設を見学しました。とても明るい施設で、ディサービスに来られた利用者の方たちと気軽にお話もできました。平成22年の都内高齢者の平均寿命は、男性が79.82歳、女性が86.39歳ですが、健康寿命(個人の生涯の中で、日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間)は、男性が69.99歳、女性が72.88歳と言われています。

そのため、男性の約10年間、女性の13年間は、日常的に何らかの介護が必要となる期間と考えられています。

 高齢化の進行とともに、医療ニーズの高い高齢者や重度の要介護者、単身の高齢者世帯等が増加しており、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、医療、介護、住まい、生活支援サービスを切れ目なく提供する「地域包括ケシステム」の実現に向けた取組を進めていく必要があります。

そのためには、小規模多機能施設の整備は不可欠です。利用者や介護している家族の状況に合わせて、地域に密着したサービスが提供できるように、中学校区にひとつ、このような施設が必要です。

都は、都営住宅の建て替えや都有地、空き家活用等を行いながら、地元の自治体の介護施設整備を支援していますが、今後はさらに取組が進められるよう、働きかけていきます。