クルーズ客船の視察を終えて
先週の土曜日、東京港史上最大のクルーズ客船 「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」が、大井水産物埠頭へ入港しました。この機会を捉えて、港湾局の案内で、船内の視察を行うことができました。この大型客船が、大井埠頭に入るのは、春の大型連休などに引き続いて3度目、埠頭から見上げる客船はとても大きく、ジャンボジェット4機分にあたります。 船内は、一度に1900人が食事できるメインダイニングや船上とは思えない120メートルのプロムナードがあり、別世界が広がっています。
この客船は、9月上旬に中国の天津を出発し、日本の室蘭、東京、長崎、韓国のプサンを回り、また中国の天津へもどる船旅ですが、オーストラリア人、中国人などの乗客で満室になっているそうです。
ここの所、クルーズの旅行は人気があり、富裕層しか利用できなかった時代から、若い人たちも気軽に船旅に出かけられる時代へと変わってきました。
2020年東京へのオリンピック招致が決まりました。今年は、外国人観光客が、円安も加わって過去最高となりましたが、今後、2020年にむけ、ますます増加することが予想されます。しかし、レインボーブリッジがある東京港では、大型客船が通ることができず、晴海の客船ターミナルに停泊することができません。そこで、今回のクルーズ客船も大井水産物埠頭に停泊することとなりました。
現在、東京港は貨物がメインとなっており、周辺では大型コンテナが山積みされていました。また、このコンテナを運ぶトラックなど、道路も混雑しています。オリンピック会場が臨海部に集中していることから、港の整備や会場を移動する際の周辺の交通アクセスなど、今後どのように準備していくのか、課題も多く残されています。