オリンピックに賛成してこなければ、何も発言できないのか?

 ~ 生活者ネットワークの質問に猪瀬知事逆切れ ~

小松久子議員の本会議場での質問

昨日の本会議、都議会生活者ネットワーク小松久子都議の質問に対し、猪瀬知事は、怒りをあらわにこう発言しました。
「生活ネットは、オリンピックに反対しているのですか?賛成しているのですか?一体どっちなのですか?注文をつけるばっかりじゃ、しようがないでしょう。招致のために、皆さんが努力して、どれだけ汗を流してきたのか。そういうことの前提がなくて、注文をつけるだけだったらおかしいでしょう。それで、共産党だってちゃんとIOC総会の決定を尊重するって言ったじゃないですか。それが公の党ですよ。生活ネットは、公党であれば、ちゃんとそういうことをまずいってから質問して下さいよ。」という知事の発言に、議場からは「そうだ!」と大声で叫ぶ声。 私の怒りは最骨頂に達しました。

 東京は「安心・安全・安定」を強調して、ついにオリンピック開催を手にいれました。しかし、福島原発についての「状況は完全に制御されている」という安倍首相の発言は、どう見ても無理があります。その後、東京電力も猪瀬知事も、「今は必ずしも制御されていない」と修正発言をしていますが、「復興五輪」を掲げ、それまでに被災地を復興させることを内外に約束したからには、都としても、放射能対策や復興五輪への責任を国だけに押し付けるわけにはいかないはずです。

「復興五輪」を掲げた東京の知事としての決意は、生活者ネットワークへの文句でかき消されたように思えます。汚染水対策は、政府と東京電力の責任でしっかり対応すべき問題だとも知事は答えていました。2020年までに、東京、そして日本の安心・安全を確かにするためにも、放射能対策や被災地支援について、もっと強い知事の決意があってもよかったのではないでしょうか。