海の森事業を市民参加で!
~決算委員会港湾局質疑から~
都は、東京港に皇居の面積とほぼ同じぐらいの約90ヘクタールの緑の島を出現させる「海の森事業」を進めてきており、平成28年度中に、47ヘクタールが一部開園予定で、着々と整備が進んでいます。
海の森事業は、「ごみの山を美しい森に変える」プロジェクトとして話題性が高い事業であるとともに、市民の手によりドングリから苗木をつくり、その苗木を市民参加で植えていく参加型の事業です。
平成24年度は、国費を活用しながら、約4億7千万円が支出されており、6ヘクタールの基盤造成と、過年度の造成地も対象とした7ヘクタールのエリアに植樹を行いました。
これまでの参加人数は、苗木作りについては、小学校が延べ28校、企業等は延べ66団体、個人は延べ173人です。植樹については、平成20年度以降、公募による都民や「緑の東京募金」に協力してもらった方など、1万3千人を超えています。
また昨年度から、植樹まつりや特別公開の時期にあわせ、海の森について学ぶ紙芝居やリサイクル材で工作を楽しめる「青空工房」、親子で海の森環境学習を行う「親子探検ツアー」等のイベントを開催し、子どもたちを対象とした海の森事業について、普及啓発する取り組みを実施しています。子どもたちにも人気があり、このような取り組みを通して、環境教育を実践していくことができるのではないでしょうか!
委員会終了後の昨日、雨の中、担当の根来課長に現地を案内してもらいました。
想像以上に苗木は大きく育っており、30年後は、さぞ大きな森に育っているのではないかと思いました。
根来課長のこの事業にかける熱い思いを感じながら、今後の事業の成果に期待したいと思います。