「東京都公文書館を視察して」

~住民自治の礎となる行政の説明責任~

 

東京都公文書館は、平成24年に、世田谷区にある旧都立玉川高等学校へ仮移転されました。そこで、どのような資料が保管されているのか、会派での視察を行いました。

この公文書館には、東京都の文書が、昭和18年7月1日都制施行から現在までの引継ぎ文書(条例立案、庁議、土地関係、オリンピック東京大会等)などが保管されています。

また、東京府文書(慶応4年から昭和18年までの東京府からの引継ぎ文書)と東京市文書(明治22年から昭和18年までの東京市からの引継ぎ文書)が、保管され、江戸時代の東京の地図や銀座煉瓦街を設計・建設したトーマス、ウォートルスの自筆の煉瓦建設方法図面なども展示されており、3万点あまりが重要文化財に指定されています。

 

 

8月11日から9月12日までは、「子どもの見た戦争」手紙が語る学童疎開と題して、疎開地からのはがきや疎開中に描いた絵などが寄贈されたものが公開されます。また、東京都の疎開に関する文書、防空政策なども合わせて展示されます。戦争について考える機会として、多くの都民や子どもたちに、見ていただきたいと思います。

 

 

 

視察したこの日は、この貴重な資料を見るともに、東京都公文書館情報検索システムなどの説明を受けましたが、今後30年にわたって膨大な資料を保管していくために、平成31年には、国分寺市に新しく公文書館が開館されます。

首都東京の公文書館として、住民自治の礎となる行政の説明責任を果たせるよう、また、歴史的、文化的価値のある公文書等を後世へ継承するため、更なる機能の整備、強化を求めていきたいと思います。