「下水道局の浸水対策について」
~公営企業会計決算委員会の質疑から~
近年の地球温暖化に伴う気候変動により、時間50ミリを超える集中豪雨が増加しており、昨年は、東京都区部において、浸水被害の発生した降雨は6回確認されています。このうち50ミリを上回る豪雨は、4回です。その中で、7月23日の集中豪雨では、世田谷にも大きな被害をもたらしました。弦巻地区や深沢地区など約160棟の床上、床下の浸水被害が発生し、対策の実施が強く求められています。
このような中で下水道局は、昨年12月に「豪雨対策下水道緊急プラン」を策定したと聞いています。そこで、決算委員会では、具体的な取組みを聞きました。
(答弁)
世田谷区内においては、弦巻地区や深沢地区で、昨年7月の豪雨により甚大な浸水被害が発生したことから、「豪雨対策下水道緊急プラン」において、これらの地区を「75ミリ対策地区」に選定し、時間75ミリの降雨に対応できる施設整備することとした。
具体的には、既存の下水道施設を活用しつつ、蛇崩川幹線や呑川幹線を増強する施設を整備することとし、平成25年度より調査設計を進めており、今後も引き続き対策の具体化にむけて取り組んでいく。
昨年の豪雨では、奥沢地区や桜地区など、大規模ではないものの、他にも浸水被害が発生した地区があります。
これらの地区を「小規模緊急対策地区」として、平成25年度よし地元の世田谷区と連携して、雨水ますの増設やグレーチングぶたへの取り替えなどの対策を進めてきており、平成28年までに完了することとしています。
今後も住民が安心して暮らせるよう、引き続き対策を進めることと、工事の際は、地域住民に対する説明や情報提供など丁寧に行うよう要望しました。