「子どもの人権が尊重される社会をめざして」

平成12年に児童虐待防止等に関する法律が制定されましたが、年々児童虐待の件数は増加しており、平成25年度都内の区市町村でうけた相談件数は、9479件に上っています。近年、虐待により幼い命が奪われる事件が後を断ちません。児童虐待を防止していくには、早期発見、早期対応が求められ、地元の家庭支援センターと児童相談所の連携が不可欠です。

世田谷児童相談所センター長と

そこで、世田谷区にある都立児童相談所に、田中みち子区議会議員とともに、話を伺いに出掛けました。

 

 

世田谷児童相談所で、受ける相談件数も増加しており、平成26年度は、世田谷区内1209件(22・1%増加)という状況であり、その内訳は、実母から受ける虐待が半数以上を占めており、身体的虐待、心理的虐待が多いです。

 

 

世田谷には、5つの子ども家庭支援センターがあり、ここでは、相談事業を行っていますが、児童相談所とも連携し、会議や研修等を定期的に行っています。

現在は、児童相談所で受ける相談件数よりも地域の子ども家庭支援センターの窓口で受ける件数の方が多く、児童相談所との連携を進め、対応する職員のスキルアップが求められています。

また、世田谷区では、児童虐待対策について、児童福祉分野の他に、多様な機関が関わる必要があることから、虐待の早期発見、再発防止体制つくり等を目的として、福祉事務所、保健所、学校、警察、家庭裁判所などと連絡会等をおこなっていますが、私立の学校が入っていないようです。

ぜひ、今後は、いろいろな学校関係に働きかけ、児童虐待の対応策を積極的に進めていただきたいと思います。