「太陽熱の利用促進にむけて」

都議会の環境、建設局の委員会に、この秋から所属し、事務事業質疑を行いました。環境局で取り上げたのは、再生可能エネルギーなどです。昨年、都議会生活者ネットワークは、大分県の視察を行いましたが、大分県は再生可能エネルギーが占める割合が日本一です。

地熱、太陽光、バイオマスなど再生可能エネルギーに取り組んでおり、地域を回ると一般家庭の屋根に太陽光パネルや太陽熱の機器が設置されており、太陽熱の利用が促進されています。

 

大分県のメガソーラー

家庭で消費するエネルギーの約半分は給湯や暖房といった低温の熱需要であることから、家庭の省エネを考える際には、太陽熱の利用を促進していくことが効果的です。また、太陽熱利用には、太陽光発電に比べ、太陽のエネルギーを効率よく利用できることから、比較的狭いスペースでも設置可能というメリットがあります。

 

都は、平成23年度から補助事業に取り組んでいます。エネルギー利用方法や施工方法、デザイン性などに優れたシステムを専門家による審査会で認定し、これを導入する住宅供給事業者に対し、対象経費の2分の1を補助しています。

大分県の地熱発電

この補助事業では、バルコニー設置型などの新たな方式やデザイン性に優れた屋根一体型システムなど、事業開始から本年10月末までに37件、合計1501件の申請実績があります。今後も都は、太陽熱利用システムの普及啓発に努め導入拡大につながるよう要望しました。