「やさしさをレガシーに」 障がい者・高齢者に配慮して子育てしやすいまちづくりを

新年明けましておめでとうございます。

昨年は、豊洲市場の問題では、都庁の隠ぺい体質が露呈し、都政への信頼が失墜する事態となりました。一連の件で、意思決定過程の文書の作成や保存がされていなかったことは非常に問題であり、食の安全・安心を確保できるまで、豊洲新市場への移転については慎重に対応する必要があります。

新年の飾り(京王プラザホテルのロビー)

新年の飾り(京王プラザホテルのロビー)

2020東京大会のための競技施設の整備については、コスト削減の観点から検討が続けられてきましたが、造るコストより維持管理の方が深刻です。長期にわたって財政を圧迫することのないように、準備段階から会場の施設の維持管理、修繕のあり方についても検討していく必要があると考えます。

東京は、2025年超高齢社会を迎えます。在宅療養や住み慣れた暮らしの場における看取りを支援するために、医療と介護の連携や環境整備が求められます。また、若い人達が、仕事を続けながらも子育てしやすい環境をつくるためには、保育園などの整備、働き方の見直し、ワークライフ・バランスの推進など、取組みを進めて必要があります。

障害者権利条約を批准して2年、この条約を生かしていくために「障害者差別解消法」が今年4月に施行されました。

障がいのある人が、日常生活や社会生活を送る上で、障がいとなる一切のバリアを取り除き、皆が一緒になって社会参加できるよう、行政や事業者が合理的配慮を行っていかなければなりません。

2020年パラリンピックを開催する東京こそ、高齢者、障害者など、ひとにやさしいまちづくり、バリアフリーのまちづくりを推進していく事が求められます。

 

生活者ネットワークは、「やさしさをレガシー」になるような、子ども、若者、高齢者・障がい者などが安心して暮らせる社会の実現にむけた取組を進めていきたいと思います。 本年もよろしくお願い致します。