国際化への災害時訓練

阪神・淡路大震災から12年目を迎えますが、15日から21日までは「防災とボランティア週間」になっています。これは阪神・淡路大震災を契機に創設されました。全国的にも突出して在住外国人が多い東京では、東京都生活文化局が語学ボランティアを活用した初めての訓練を新宿区、墨田区などと連携して実施しています。
阪神・淡路大震災や新潟中越地震の際、地震を経験したことのない外国人はパニックになり、言語の壁から情報が伝わらず、避難所がわからないまま車の中で過ごす事や避難所のルールがわからず、トラブルを起こすことも多くあったようです。都の語学ボランティアは2600人(15カ国)います。
現在、東京には37万人の外国人が居住しており、そのうちの8割以上は23区に住んでおり、世田谷でも2〜3万人います。

高齢者や障害者等の要援護者に対する災害時の取り組みについては進めている区も多いですが、同じく要援護者となる外国人の対応については遅れているのが現状です。その理由としては、「語学ボランティアについては東京都が派遣してくれる」と考えているからのようです。
世田谷でも語学ボランティアは登録していますが、災害訓練においての活用までには至っていません。今後は都区間の連携を行いながら災害時に活動できる語学ボランティアを育てていく必要があります。