「女性のがん撲滅にむけて」

ピンクリボンキャンペーン

10月は、乳がん撲滅運動月間。「ピンクリボン運動」は、1980年代にアメリカの市民運動から発祥した乳がんの早期発見を啓発するための運動です。
アメリカの乳がんで亡くなられた患者の家族が、ピンクリボンをつくり、このような悲劇が繰り返されないようにという願いをこめて、運動がスタートしました。東京都では、10月1日、都庁をピンク色にライトアップ、イベントも行っていますが、乳がん検診の受診率は、なかなか上がらない状況です。

東京都の乳がん死亡率は、全国平均の1.2倍と全国でも高くなっています。早期に発見し、治療すれば治る病気であることから、今後都民へどのように意識啓発していくのかが、課題です。
今回行われた都庁のイベントでは、乳がん検診車の見学、また区市町村の乳がん検診に関する問い合わせ先などが記入されたパンフレットが配布されています。

今年の3月には、「東京都がん対策推進計画」が策定され、「予防の重視」「高度ながん医療の総合的な展開」「がん登録や研究の推進」を基本方針としています。
都におけるがんの死亡率は(75歳未満)減少傾向にありますが、全国と比較すると、男性はほぼ同程度ですが、女性は乳がん、子宮がん、大腸がんなどが多く全国の中でも5位です。都は、2次医療圏ごとにがん診療の連携体制を構築し、どこに住んでいても適切な医療を受けられるよう目指していますが、特に「女性のがん撲滅」にむけた取り組みを強化するよう求めていきます。