「市民が政治をどうとらえていくのか」
69回目の終戦記念日の翌日、東京は曇り、暑い夏の午後、会場が満杯なるくらい多くの人達の参加で、公開討論会が行われました。
社会学者の宮台真司さん、映画作家の想田和弘さん、ジャナリストの今井一さんの3人での公開討論会でしたが、3時間にもわたる長時間にもかかわらず、多くの人達が、最後まで熱心に話しに聞き入っていたのには、驚きました。
今回の話のテーマは、安倍政権が閣議決定した「集団的自衛権行使容認」について、その時々の政権によって、憲法の解釈を変えていいのか。という重要なテーマです。外交、安全保障、そして憲法と複雑に絡み合っているこの問題、やはり丁寧に、そして慎重に議論をすすめるべきことです。
3人のパネラーの中で、映画作家の想田さんは、現在、ニューヨーク在住で「日本人は民主主義を捨てようとしているのか?」著書も出され、選挙の時「いい人がいなかったら投票にいかない」「政治に関心をもたない」でも、そのことを恥ずかしいとは考えていない」消費者民主主義のように、自分の都合の良いものだけ選んでいては、民主主義も育っていかないのではないか!
安倍政権の予想外の動きに、国民は、改めて、「憲法」について考えるようになったと思います。権力をもつ国家をコントロールするために、憲法があり、国民のために、国家があるのだとすると、これからの国の方向を国民が決めていくことが重要だと思います。無関心でいて、気がついたら戦争が始まっていたそんなことにならないためにも、生活者ネットワークは、地域での市民との学習会などを開催していきたいと思います。