「動物との共生社会をめざして」

昨年の10月、元ペットショップの従業員が多数の犬を遺棄するという残酷な事件が起こりました。この事件は、動物取り扱い業者が、手にあまる動物を見責任に放棄したことが発端となったものであり、海外からも非難の声が届きました。しかし、事業者のみならず、一般の飼い主においても経済的な理由や高齢者による飼育困難となる事例が多く見られます。

 

東京都動物愛護センター(世田谷区八幡山)では、都民からの飼育相談や動物愛護の普及啓発など行い、民間団体との連携によって殺処分ゼロに向けた取り組みが進められています。

そこで、世田谷生活者ネットワークの政策担当田中みち子さんと訪問し、事業についてお話を伺いました。近年、地域で飼育されていた動物を殺処分する数は、かなり少なくなってきましたが、高齢のため犬や猫を飼うことが出来なくなったため、持ち込まれるケースも増えています。ここのセンターで動物を譲渡する場合は、60歳以下の人に限定され、講習を受けてもらうようにしているそうです。

 

また、学校での子どもと動物のふれあうため「動物教室」を開催し、動物とのふれあいを通じて、命の大切さや動物との正しい接し方などを学べるように行っています。

室内外をすれば15年、20年と長生きする犬や猫、家族同様に大切に育てている人も多い中で、人と動物との共生をめざした地域の取り組みや活動を進めていきたいと思います。