池上線「洗足池」駅から歩いて10分ぐらいの所に「北療育医療センター」の城南分園があります。東京都立北療育センターは、本院(北区)城北分園(足立区)とそしてここの城南と3ヶ所体制で活動しています。
城南分園は、荏原病院の敷地内にあり、肢体不自由児の通園施設、身体障害児の診療を行う診療所として昭和44年に開設し、その後重症心身障害児(者)通所事業を行っています。
この施設を同じ生活者ネットワークの都議山口文江さんと訪ね、施設の中を案内してもらいました。2階には、3歳~5歳児のお子さん達が年長、年少などにわかれた保育室があります。原則この中では、親子分離です。訓練室では、作業療法士、理学療法士もおり機器などを利用した訓練をお子さんに行い、3階にあるプールでは、個別の訓練や集団でのプール指導も行われているそうです。
その他には、言語聴覚療法や心理指導、栄養指導も行い、1階には診療所があり外来を受け付けています。ここでは、医療をはじめ、機能訓練、生活指導、保育等あらゆる角度から専門スタッフによるケアが行われ、城南地域における障害児(者)の療育、医療のセンターとして役割を果たしていますが、来年指定管理者制度が適用され、施設の管理、運営が変る予定です。
重要な役割を担っているだけに、施設運営が変った時にこれまでの内容が維持出来るのか?心配や不安の声が出ています。いろいろな自治体で指定管理者制度が導入され、施設管理など民間に任せられるようになりましたが、福祉施設に指定管理者制度が合うのか・・・検証していく必要があると思いました。