ベアテ・シロタ・ゴードンさんは、60年前、新しい日本国憲法の草案作成にかかわった1人で、現在80歳を過ぎても講演活動を続けています。
ベアテさんは、リストの再来と言われたピアニスト、レオ・シロタの娘として日本に5歳半の時やってきて、その後長く滞在し、当時の日本女性の生活実態を知っていました。戦後、GHQの民生局員として来日し、日本国憲法の草案作成に加わることになります。ベアテさんが、日本の女性の地位向上や人権獲得のため奔走した結果、現在の憲法第14条、第24条が出来ました。
ドキュメンタリー映画は、憲法公布後日本の女性が現在に至るまでどのような活動をして、女性の人権や地位向上を行ってきたのか、まとめられています。
これから全国180ヶ所、いろいろな所で上映が予定されており、ぜひ、多くの人達に見て欲しいと思います。海外からも問い合わせがあるそうです。
今年は、国会で憲法改正の議論もある中で、これまでの歴史を知りどのような背景から現在の憲法があるのか。考えてみるには、いい映画だと思いました。
日本国憲法 第24条
1、 婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2、 配偶者の選択、財産権、相続、居住の選択、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。