女性議員を増やすためには

安藤優子さんと都議会控え室で

先日、ニュースキャスターの安藤優子さんから、大学院の博士論文のためにと、個人的に取材を受けました。
論文のテーマは、「日本の女性議員と政党の関係性」で、先進国の中でも、極端に女性議員の少ない日本の現状をリクルートする政党側の視点から検討するという研究です。そこで、女性議員だけで構成する「生活者ネットワーク」に興味をもたれ、既成政党との違いや今後の生活者ネットワークの目指すものなどについて、意見交換を行いました。

 

2012年12月に行われた衆議院選挙では、衆議院における女性議員の数は、2009年衆議院選挙に比べ、54人から38人へと16人も減少する結果となりました。現在の比率は7.9%、世界的に見ても139カ国中122位と低い位置にあります。
都議会では、女性議員は25人(127人中)19%で、割りと高い方ですが、政党によっては、ひとりも女性議員がいないところもあり、選挙情勢や党の方針によって、候補者の男女比率は変化しているようです。

 

野田聖子議員と議員会館で

また、雑誌の企画の対談で、自民党の野田聖子さんとお話する機会がありました。
野田さんは20代から県会議員を経験、国会議員としても、大臣、自民党役員など要職を経験されてきていますが、若い頃はショートカットで、清潔感や独身であることが求められましたが、今は、結婚、出産と普通の生活観が求められ、時代の価値観の変化とともに、ご自分も努力されてきたようです。
女性が議員として長年にわたって活動していくには、それなりの努力と家族や周りの人たちの協力なしにはできないと語られていました。

 生活者ネットワークは、女性議員を増やすために、候補者は女性とし、地域で活動している人を「出たい人より出したい人」として、擁立してきました。
地域の生活に密着した課題を取り上げ、議員にお任せにしない政治、自治する市民を広げることを目的に活動を続けてきています。

今後、さらに女性議員を増やすために、もっと働く女性や若い女性たちも選挙の候補者となれるよう、サポートのしくみを検討していきたいと思います。