「沖縄の現状から見えること」
~その1~
7月の下旬、自治体議員立憲ネットワークの共同代表者、世話人会で、沖縄県議会を訪ねました。沖縄県議会議員の社民党、沖縄社会大衆党などの議員の皆さんと交流をもち、自治体議員立憲ネットワークとの運動の連携を働きかけました。
沖縄には、在日米軍専用施設面積の74%が集中しています。それは、沖縄本島の面積の約18.4%を占めており、沖縄の北部に集中しています。
日本政府は、「世界一危険な飛行場」と言われる普天間飛行場を閉鎖し、その代わりの施設を名護市辺野古に移転することを予定していますが、この施設の面積は、205ヘクタール、東京ディズニーリゾートの2倍以上ある大きさです。その海面を埋立てるためには、全国からの土砂をかき集めて来なければなりません。
ここの海は、コバルトブルーに染まった綺麗な海、太陽の光によって様々な色や姿を見せてくれます。大浦湾内には、多くの種類の珊瑚の生息が確認されており、沖縄県が「自然環境の厳選な保護を図る海域」環境省が「日本の重要湿地500」に指定しています。「珊瑚が育つジュゴンの海を壊すな!」まさにそのとおり。
国が申請した名護市辺野古の埋め立て申請を、仲井真前知事が承認したことは、公有水面埋立法違反。(その埋め立てが、環境保全および災害防止に十分入配慮されたものであることが、知事が埋立の免許を与える条件)
6月の沖縄県議会では、議員提案によって「公有水面埋立事業における埋立用材に係わる外来生物の侵入防止に関する条例」が、可決されました。
この条例によって、辺野古新基地の建設を撤回させることは出来なくとも、あの美しい海を埋め立ててしまうことにブレーキをかけることが出来るのではないでしょうか。政府は、来月の上旬まで工事をとめて、沖縄県と話し合う方針を示しました。その真意は、どこにあるのか。今後の動きに注視していく必要があります。