「沖縄の現状から見えること」
~その2~
沖縄訪問の2日目の午後は、宜野湾市を訪れ、伊波洋一前宜野湾市長にお会いしました。この地域には、普天間基地があり、まちの32.4%を米軍基地や施設が占めています。
伊波さんに案内してもらい訪れた嘉数高台展望台は、戦跡が残されており、普天間基地が一望できます。この基地は、展望台から見てもわかるように、人口密集する住宅地区にあり、航空法に基づく飛行場ではなく、日米飛行場安全基準が適用されず、世界一危険な運用がされています。さらに、欠陥機だと言われているオスプレイ24機が配備されました。
2004年8月15日沖縄国際大学に米軍ヘリの墜落事故が起きました。バスで大学の前を通り過ぎた時に、当時の事故で燃え黒こげになった木が目に入りました。
あの事故から11年後の8月12日、名護市からうるま市付近の東側の海上で、米軍所属のヘリコプターが輸送艦への着艦に失敗し、乗っていた6人がけがをするという事故がおこりました。この中には、陸上自衛隊員もいることが報道されていますが、詳しい事故の内容については明らかされていません。
この日にお会いした伊波洋一前宜野湾市長は、「今回の事故は警鐘を鳴らしている」と、朝日新聞にコメントしていますが、あのような恐ろしい墜落事故がおきているにもかかわらず、最近も住宅密集地の上空をオスプレイが低空で飛行しており、状況は改善されていません。
新聞によると2014年末での県内でおきた米軍期の墜落事故は、1972年の本土復帰以降45件、部品落下や不時着、着陸失敗等を含めた関連事故は、650件にも上ります。沖縄に基地がある限り、「いつ事故がおきるかわからない」という不安と苛立ちが県民の人達には募っているのです。