「プラスチックごみの減量を!」

第3回定例会の都議会で質問に取り上げました「プラスチックごみ」、、、海ごみとして問題になっています。世界で生産されるプラスチックはおよそ3億トン、そのうちの2%~5%の量(480万トン~1,270万トン)が、世界の海に流失しています。

今日、東京都の環境局が主催したシンポジウム{「海ごみ」問題を知っていますが?}で、プラスチックによる海洋汚染について大妻女子大学の兼廣春之教授が講演を行いましたが、驚く状況です。プラスチックごみの海洋流出が最も多い国は中国、インドネシア、フィリピン、ベトナムと続いており、アジアの海域に特に広がっており、深海にもたくさんのプラスチックごみが沈んでいます。その事によって、環境や生態系への影響が心配されます。

 

また、洗顔剤や歯磨き粉、ボディーソープなどに使われる微細なプラスチック粒子、マイクロビーズは、1ミリ以下で消費者のバスルームや洗面所から下水処理のフィルターを通過して川や湖、海に、毎年何百万トンも流れ込んでいます。アメリカではすでに規制がされていますが、日本では対策が遅れています。

 

この事に対して、兼弘教授は、従来の合成プラスチックに代わる環境低負荷型のプラスチック(生分解性プラスチック)製品への切り換えを推進し、ゴミを作らない、売らない、買わないなどプラスチックに依存しない社会のシステムの構築が重要だと指摘しています。

今後都は、都民、企業、NPO,専門家と連携しながら、積極的な取組みを進めていく必要があります。