「食品ロスをなくすために」
食べられる状態で廃棄される食品(食品ロス)は、農林水産省の2012年度の推計では、国内で廃棄される食品(年間2800万トン)のうち、642万トンにもなります。そのうち半分は製造や小売等事業者によるもので、残りの半分は家庭での食べ残しや食品を手つかずのまま捨てること等が原因といわれています。
今月上旬、都内で食品ロスに関するイベントが開かれ、涙を流すキャラクターが「つれてって!それ、フードレスキュー」と訴えるデザインシールが注目を浴びました。今日は、イオン葛西店で、それが使われ「フードロス・チャレンジ・フェス」が、東京都環境局とフードロス・チャレンジ・プロジェクトとともに開催されました。
「買えば食品ロスが減らせて社会貢献にもなる」という考えから、賞味期限が近づいている生鮮食品に、デザインシールが貼られ、食品売り場の壁には、今回のキャンペーンのポスターが展示されています。
また、午後には、非常食がご馳走に変わるレシピや調理方法も紹介されており、食のあり方を見直すチャンスになるのではないでしょうか。
廃棄されるはずの食品が不正に転売されていた事件が発覚し、問題になりましたが、この機会に消費者も食品ロスについて考え、無駄な買い物を控え、出来ることからはじめることによって、事業者側も大量生産や過剰在庫の対処などを見直し、意識が変わってくるのではないかと思います。