「女性医療ネットワークの活動」

性差と女性の健康

  女性外来ハンドブックの発刊を記念してシンポジュウムが、2月4日国連大学の国際会議場で行われました。この本は、女性医療ネットワークの医師たちが、これまで診療の現場で女性患者によく聞かれる訴えについて、どのように考え、どう診療し、どう対応してきたのか。まとめられたものです。女性医療ネットワークは2003年7月に設立、現場の医師達によって作られ、勉強会、セミナー、インターネットによる相談事業など活動してきています。
  日本でも、「女性外来」など2〜3年前からマスコミで取り上げブームになってきましたが、行政のトップダウンにより開設され、女性医療の理念への理解、性差医学の知識のないまま、女性医師を集めればよい。という誤解から行われている所もあるようです。
  
  この会の代表発起人である対馬ルリ子さんは、「女性は、一生涯にわたるホルモンの変化により、男性とは異なった心身の変化をする。一方近年の高度経済発展により、日本の女性のライフスタイルは変化してきている。
  そのため医師も患者の診断・治療ばかりでなく、個々のライフスタイルを考慮して心理状態や生活環境を把握しつつ対応することや幅広い健康情報の提供をする必要がでてきている」と話していました。

  私も数年前から女性特有の病気に悩まされ、婦人科の男性医師に相談しても言葉で傷つけられる二次被害を受けた事が何度もありました。
身近な病院で、性差に対する理解のある医師に相談できる体制になるよう、これからの女性医療ネットワークの地道な活動に期待したいです。