先週は、今年で18回目を迎える「NO寝たきりデー2007年」が行われました。
介護保険制度は、昨年4月に改定され、介護予防に重点がおかれるようになりました。しかし、導入時には同居の家族がいてもいなくても、高齢者本人の自立や生活支援が出来るようにケアプランが作成されたはずが、いつの間にか同居の家族がいる場合は家事援助のサービスは使えない。そんな話をよく聞くようになりました。また、介護保険の理念は自己決定、自己実現をめざしていたはずが、介護の現場では、コムスンの事件もあり制度にふりまわされ事務作業に追われているとの声が多く聞かれます。
午後のワークショツプでは、「施設入所を求めるのは何故?」「要介護者が在宅生活を続けられる条件とは」と題して、2つのグループに分かれました。私は施設のワークショツプに参加しましたが、「老老介護」が増えている現状では、どうしても特別養護老人ホームに入所希望が殺到します。「なかなか入れないので、今から希望をだしておこう」という人もいて、待機者の数も減りません。
また、特別養護老人ホームを終の棲家としている人も多いです。
最近世田谷では、特養で最後を看取ってもらうのではなく、自宅にもどり特養のサービスを使いながら在宅介護を行っているケースもあることを聞きました。
施設か在宅か、そんな選択だけではなく、地域をひとつの生活圏と考え、地域に密着したサービスを高齢者、障害者がうけながら、在宅介護を支援していける体制をめざしていくことが必要だと思います。だとすると、特別養護老人ホームは、山登りでいえばベースキャンプ・・・在宅介護の支援の拠点として、また身近な地域で施設と地域をいったりきたり高齢者の生活に合わせて出きれば、在宅介護も夢ではないと思います。