災害に備えて地域の防災公園を点検

都立駒沢オリンピック公園は、東京オリンピックが開催された年に整備され、もう40年以上が経過していますが、防災機能を備えています。
駒沢オリンピック公園陸上競技場は、大規模救出救助活動拠点や国立病院機構東京医療センターなど、医療機関近接ヘリコプター緊急離着陸場候補地としての役割を担っているほか、災害時における駒沢オリンピック公園の活用については、がれきの仮置場、応急仮設住宅の建設予定地などが想定されます。

見学当日は、公園近隣の方々もお見えになり、非常用トイレやソーラー照明灯などを実際に見て回りました。
広域避難場所は、火災の延焼などにより、自宅や一時集合場所が危険な状態になった場合に避難する場所で、ここの公園には、非常用トイレが151穴、防災井戸7基、ソーラー照明灯が42基設置されています。
非常用トイレは、下水管に直接流すことができますが、テントなどの備品は、世田谷区が購入して用意しておくことになっており、地域の防災計画がどのようになっているのか、もう一度点検してみる必要があります。
また、以前視察した練馬区の光が丘公園などには、かまど炊きベンチや、応急給水設備もありましたが、都立駒沢オリンピック公園は、40年以上前に整備されたことから、この公園内には整備されていません。ちなみに、世田谷区内の給水拠点は、駒沢給水所の他10カ所です。

参加された方々からは、様々な質問や意見が出されましたが、災害があった時は、都の職員もすぐには駆けつけることができません。区の職員や地域住民の方々との日頃からの連携、さらには、防災訓練時に、地域の学校、公園なども、日頃から点検してみることも大切だと感じました。