「財政委員会視察報告」

~大阪、和歌山~

 4月21日、22日の2日間で、都議会財政委員会のメンバーで、大阪府、和歌山市、泉佐野市と視察に出かけました。泉佐野市は、大阪関西空港から車で、30分ぐらいのところですが、空港連絡利用税(法廷外普通税)を税収の確保のために新設し、犬税を環境美化のため、検討しているユニークな自治体でした。

 和歌山市では、和歌山市森林公園の土地を民間に貸し出すことにより、メガソーラー事業をスタートしようとしています。大和リース株式会社(大和ハウスグループ)が、このメガソーラー事業を設置、運営し、地域貢献策として、「Dream solar 和歌山市」の年間売電金額の3%を和歌山市に寄付すること。「発電所見学」「地元小・中学校への出張授業」を行い、環境関連の教育活動を行う。非常用電池として、リチウムイオン蓄電池を10台寄贈することなどを提案しています。

 

大阪府は、咲洲庁舎の長周期地震動対策の取組みです。地上55階、地下3階、高さ256mの民間の高層ビルを平成22年に大阪府が取得しました。現在は、あべのサカス300mの方が高くなりましたが、港湾の埋立地に建設され、展望室もある建物です。

3.11東日本大震災以降、長周期地震動対策がいわれるようになりましたが、このビルでは、制振ダンパーの設置、鋼材系ダンパー152台、オイルダンパー140台(短辺方向)を平成26年1月までに工事を完了しています。

ダンパーが地震エネルギーを吸収することで、建物の揺れ幅や揺れ時間を低減しています。予算は、ダンパーの設置で9億円、エルベーターの安全対策(ロープ引掛り防止のためのプロテクタの設置など)1.8億円の費用がかかったそうです。都庁も現在改修中、耐震対策を進めながら、長周期地震動対策も講じていると聞いています。