「若者の就労支援を進める」

 ~都議会の一般質問から~

 

都議会の一般質問が行われましたが、今回は、都議会生活者ネットワークを代表して小松久子議員が質問に立ちました。その中で重点的に質問したのが「若者の就労支援」についてです。

若者の就労支援環境は依然として厳しい状況にあり、労働者の3人に一人が非正規です。その中で若者や女性の占める割合が多いことから、正社員を希望する意欲ある若者に、働く機会を企業が提供していくことが求められています。

東京生活者ネットワークの若者調査報告

 

また一方、大学を卒業して就職しても3人に一人は、3年以内に辞めてしまうという現状にあります。職についた若者が誇りを持って働き経験を積み、社会に参画していくには、就職後職場で孤立することなく働き続けられるような定着にむけた支援が必要です。

 

これに対して、産業労働局長は、「しごとセンターにおいて中小企業の入社3年以内の若手社員を対象に、社会基礎力やキャリア形成を支援するためのプログラムを実施して、若者の職場定着を支援してきました。」と、答弁。

 

都議会生活者ネットは、これまで、高校の中途退学者や進路未決定のまま卒業した若者が、高校を離れた途端に社会とのつながりが切れてしまい、就労も就学もできず無業状態(ニート)に陥っていることに対し、支援すべきと求めてきました。

東京生活者ネットワークの若者調査表

 

それに対し、教育庁は、「都立高校10校においてNPOと連携し、在学中に進路を決定するための支援や中途退学者等への支援を目指したモデル事業をしました。NPOスタッフが教員と連携し、個別面談等により、地域の若者支援機関の利用を促すなど、進路が決まらない生徒を就職や進学等につないでいます。」

と、答弁をもらいました。生活者ネットワークが提案したことが、すこしずつ実現しています。