「新しいあたりまえを、すべての親子に!障害児保育事業」

日常的に人工呼吸器やたんの吸引などの医療ケアを行っている「医療ケア児」は、在宅医療を受けている0~19歳までで、1.7万人(厚生労働省の研究班中間報告)におり、そのうち人工呼吸器をつけているのは、約3千人です。

周産期医療や高度医療の発達で命が助かる赤ちゃんが増え、家に帰るような医療環境も整備されつつあるものの、保護者の休息や子ども達の養育を支える仕組みはまだまだ十分でない状況です。私は、10年前ぐらいに長野県立こども病院を視察してから、この問題を議会で取り上げてきました。

田中みち子区議会議員、岡本京子とともに視察

田中みち子区議会議員、岡本京子とともに視察

 

病時保育を手がけるNPOフローレンスは、医療的ケア児を預かる障害児保育園を杉並区に開園し、豊島区、そして、この2月に世田谷区に開園する予定です。

そこで、先日区議会議員田中みち子、政策委員岡本京子と視察しました。

 

「障害児保育園ヘレン」は、通常の保育園同様に朝から夕方まで母子分離の保育を実施し、常勤看護師や研修を受けた職員が受注し痰吸引、経管栄養などの医療的ケアに対応していきます。経管栄養等しているお子さんでも周りの園児が食事をしていることに刺激を受けて、食べられるようになることもあると聞きました。ヘレン経堂の園内

しかし、このような保育園の整備について現状は厳しく、国や都からの補助金がありません。そのため世田谷区からの場所の提供や寄付金で整備されました。「障がい有無に関わらず全ての子どもが保育を受け、保護者が働くことを選択できる社会」を実現するため、今後、都にも働きかけていきたいと思います。