「豊洲移転だけでなく、築地再整備案も入れ、コスト情報も含めた代替案を
~最終日の討論から~
第1回定例会が終了、平成29年度の予算案は、全ての会派が賛成し可決されました。豊洲市場移転問題については、盛り土問題の発覚当初から、公文書府存在などを問題視してきましたが、百条委員会によって、都の隠ぺい体質に加え無責任体質が明らかになりました。石原元知事のもとで、都庁官僚制が制度疲労を起こし、機能不全に陥った結果が、この問題に集約されたのだと考えます。
都政は、財政が潤沢であるがゆえに、職員組織のねじがゆるんでしまいました。市民の信頼を回復するには、チック機能が働くよう、市民に開かれた情報公開の仕組みを構築することが重要です。
予算特別委員会の締めくくり質疑で、「豊洲新市場基本計画」について質しましたが、築地市場の取扱量は、水産、青果とも減少している傾向でありながら、豊洲の取扱量は、築地に比べて非常に多いとされています。目標がこの通りに推移しなかった場合のことやこれからの修繕費等のコストについては、情報がでていません。
地下水モニタリング調査の結果は、土壌汚染が解消されていない事を証明し、百条委員会では、都政の闇が明らかになっただけで、豊洲移転が抱える問題は、何ら解決していません。
いまだ豊洲が「安全・安心」とする結論をもつことはできず、知事には、市場の移転だけでなく、築地再整備案も入れ、コスト情報も含めた代替案を複数示し、都民に情報を提供するよう求めました。